美容師でアシスタントの間に挫折して辞めてしまうのは今も昔も変わらずに多いのが現状です。
いざ美容室に入社しても挫折して辞めたくなってしまうポイントが幾つもあります。
お店側のオーナーや先輩の方々に何も相談なく、辞めたいと言われたら困りますよね。
事前にどのような所で挫折しやすいのかを把握しておけば、回避できることもあります。
アシスタントの方も事前に把握することによって頼れる先輩などに相談することもでき、辞めずに続けられる道もあるかもしれません。
この記事では具体的に挫折しやすいポイントを紹介します。
美容師の新卒の離職率の高さ
今の時代、一般的に新入社員が3年以内での離職率は30%くらいと言われています。
美容師業界では1年以内で30~50%、3年以内で80~90%ととも言われたりしています。
有名店では新卒の新入社員が30名入って来ても5年後くらいに残っているのは3人くらいなんて話もよく耳にする話です。
他の業界に比べて非常に離職率が高い業界です。
美容師業界の就活事情
一般的に大学生の就活は何社か内定をもらったりしてその中から決めて入社することもあります。
美容師の場合、そもそも就活といっても事前に美容師かマツエクサロンかブライダル系のヘアメイクか大体の方向性を決めて就活をします。
今では美容業界も就活セミナー多く開催され、インターシップで職業体験を受け入れている美容室もあります。
そもそも美容室は25万件もあり、国家資格合格の新卒者は2万切ってきてます。
ぶっちゃけ美容室に就職しようと思えば、まずどこかに入社できます。
そして、お店を決めたり、選ぶのある程度イメージが良いとか雰囲気が良い、なんかこのお店おしゃれだなくらいで、お店を決める人も多いんじゃないでしょうか。
今は、週や月の休みの数や教育のシステムがちゃんとしているか、社会保険や厚生年金が含まれているかにウェイトをおいてお店を決める方が多くなってきています。
但し、お店に入社してやっぱりなんかこのお店違うな?
と、思っていた仕事の内容ではなかったなどのギャップを感じやすいのもこの業界では非常に多いです。
挫折1・労働環境
美容室で働き始めて大変なのが労働時間がとても長いです。
今の時代「働き方改革」などと言われてますが、普通に1日の労働時間は10時間くらいのところはザラです。
プラス、朝の練習や夜の練習なんかを入れていまえば、1日に美容室にいる時間は半日以上なんてことも多々あるのが現状です。
有名店なんかだと「最初の一ヶ月は毎日終電帰りでした」
なんてこともよく耳にします。
美容室に入って過酷な労働時間により体調を壊してしまうスタッフもいて、急に体がこのキツさになれずについていけずに辞めてしまうスタッフも多いのがこの美容業界です。
休みも今では普通の一般企業では週休二日制は当たり前ですが、未だにお店によっては週1日休みや、隔週休みだったりと月の休みが少ないとこも多いです。
元々、美容室が火曜日か月曜日だけの所が殆どなので、それ以外は休みなく出勤なのが当たり前のように続いています。
最近では週休二日制で8時時間労働厳守なんてお店も出ては来ていますが、業界全体がそうなっていくのは現実的にはまだまだずっと先だろうと思われます。
休憩も忙しいお店だったりするとお昼の休憩も取れず、夕方くらにやっと少し休憩が取れて、ほんの少しの合間にご飯を食べて終わり?なんてこともよくある話です。
だから美容師あるあるで、
「ご飯を食べる時間が早いよねー」
なんて友達に言われたりすることもありますね(笑)
はっきり言って、今の時代から考えてもブラックな業界でブラックなお店が多いのが現状じゃないでしょうか。
一昔前はカリスマ美容師ブームなんかで憧れの職業だったりしてた時もありますが、今は高校の進路相談面接で担任の先生から「美容師は大変だからやめとけ」と言われることも多いですね。
まあ、今の僕でもそう言っちゃうと思いますけど(笑)。。。
挫折2・練習
当然、美容室に入ったら技術の練習は必須になるので最初はシャンプーの練習を営業前や過酷な労働の後に更に練習をします。
シャンプーの技術が合格したら次はカラーリングの練習に進んだりそます。
しかし、一昔前とは違い技術も進歩して習得していかなければならない項目も多く、色々な美容師としての知識も得ていかなければならない現状があります。
少なくともスタイリストになるまでに3年くらいはこの生活が続いて行きます。
周りの友達がまだ大学生や学生だったりして遊ぶ時間があっても、自分の時間を犠牲にして費やしていくには相当のモチベーション、やる気が必要になってきます。
僕は当時、寺小屋の修行僧や厳しい運動部の部活なみに練習を行ってきました。
今の時代、自分のプライベートな時間も大事に思う世代が増えてきてますが、本当にストイックにやっていかないとある程度一人前になって、スタイリストととしてお客さんを増やしていく厳しいかもしれないですね。
何でもその道をある程度ものにするには1万時間要する必要があると言われてます。
簡単に早くスタイリストになりたいな~て思っている人はこの現実に立ち向かっていくのはまず無理でしんどくなって挫折していきます。
挫折3・待遇面
美容業界は普通の大卒で就職しての一般的な初任給に比べ、それ以下で低いが殆どです。
今は最低賃金が昔よりもどんどん上がってきてはいますが、まず初任給が月収で20万円切る所が殆どです。
美容師の専門学校を卒業し、国家資格を取り、やっと美容室に入っても過酷な労働環境でプライベートな時間も少ないことが多いです。
美容師の場合、自分の道具代や練習する時に使用するウィッグ(マネキン)代も自分で払う必要があるので、実際、遊ぶ時間もないですが、遊ぶお金もないのが現状ですね。
中には遊ぶお金は欲しいからお店には内緒でこっそりアルバイトするスタッフもよくいます。
特に女性は夜のお店でバイトする人が何故か多いですね。
当然キャバ嬢とかの方が待遇もいいですから、美容師を辞めてそのまま夜の仕事に入っていく様な人もよくある話です。
挫折3・手荒れ、体調不良
仕事を続けていくと最初は1日ずっとお客様の髪をシャンプーしてその日が終わるなんてことも殆どです。
その他、薬剤に手が触れることも多いので手荒れが酷くてなりすぎてドクターストップがかかり、やむ無く辞めていく人も多々います。
後は、美容師の仕事は中腰になることが多いので腰をいためて、腰痛やヘルニアになってしまう人もいるので、体のケアはとても重要になってきます。
挫折4・パワハラ、セクハラ
基本、美容師は体育会系なので、仕事でちょっとミスをしたりすると先輩のアシスタントやスタイリストにめちゃくちゃ怒られたりします。
男性の美容師は周りの女性のスタッフに手を出したりとか店内での色恋のいざこざなんての問題になったりなど、とにかく人間関係においてのトラブルも多いです。
今の時代、どの企業でもコンプライアンスが問題になっていますが未だに無法地帯な美容室もあるので、トラブルに巻き込まれないように気をつけるしかありません。
そんなお店でもし働いている方がいたら、このような環境は仕事する以前にの問題なので、個人的にはとっとと辞めて違う美容室に再就職することをオススメします。。。
その他にもお店や状況によって色々な問題があって挫折して美容師を辞めたくなってしまう方もいると思われますが、まだまだこ美容業界は問題が山積みです。
仮にその先にスタイリスになれたとしても、売れっ子で稼げる美容師になれるのもほんの一握りです。
相当な覚悟やモチベーションがないと続けていくのはまず難しです。
早く見切りをつけて違う職種にシフトチェンジするのも決して悪くはないでしょう。。。
まとめ:美容師のアシスタントが挫折して辞めたくなるポイント
容師のアシスタント時代は体力的にも精神的にも仕事になれていくまでには時間がかかります。
ちょっと悩んだりしているのであれば、同じ職場の頼れる先輩やオーナーの方に相談してみてはいかがでしょうか?
話を聞いてもらうことによって自分の気持ちも少しは整理がつきますし、何になやんでいるかを把握してもらうことによって、この先の対応も変えられるかもしれません。
お店の上の方は常にどういう心理状況かを見てあげる必要もあるでしょう。
それでも対応がいまいちなお店なら、別のお店に変えてみてもいいでしょう。
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