美容室でパーマをかけてもらいたいけど、
・髪がチリチリ傷んだらどうしよう。。。
・パーマが強くかかり過ぎて手入れがしにくくなったらどうしよう。。。
・パーマがかからなかったらどうしよう。。。
・パーマをかけて似合わなかったらどうしよう。。。
そんなお悩みを持っている方をよく見かけます。
実際にパーマを失敗してしまう美容師は多いです。
私が今まで担当してきたお客様の中で、他店でカラーリングを失敗された方よりも、パーマを失敗された方が多いです。
なぜ、「パーマを失敗してしまいやすいのか?」のポイントを解説していきます。
カウセリングでスタイルを確認できていない
まず最初に一番大事なのが、最初にしっかりカウンセリングをしてもらう必要があります。
パーマをかけるにしても色々なパーマをかけたヘアスタイルがあります。
お客様が要望するヘアスタイルを美容師側がちゃんと認識し確認していないと当然仕上がりは全く違うパーマスタイルになっていまいます。
最初に要望するパーマスタイルをできる長さがあるのか?
どのくらいのパーマがかかっているスタイルか?
カウンセリングをしっかりしてもらうことが失敗されにくくなります。
毛髪診断ができない美容師が多い
続いてカウンセリングをしてもらう上で、大事なのが自分の髪の状態を判断してもらうことがとても大事になります。
しかし、毛髪診断がしっかりできる美容師は少ないです。
髪の状態がどのくらいダメージがあるのか?
髪質的にパーマはかかりやすいのかorかかりやすのか?
髪のダメージがありすぎてパーマをかけられる状態ではないのか?
いざパーマスタイルがきまり、パーマをかけるにしても、毛髪の診断がされていないと仕上がりも変わってきてしまことになります。
特にここの段階で毛髪診断ができていないと、髪が傷んでしまう結果になってしまいます。
時にはパーマをかけれない判断も必要になってきます。
的確に毛髪診断をしてもらうことが重要になってきます。
パーマをかけるヘアスタイルにカットがされてない
パーマはキレイにかかっているけどなにか違うなと感じられる方に多いのが、パーマをかけるヘアスタイルにカットがされてないことが多いです。
又は、カットの影響でパーマがかかっていなく見えてしまうこともあります。
パーマがカラーリングと違って難しい所は、事前のカットが与える影響がとてもあるからです。
お客様の中には、カットはしないでいいのでパーマだけかけてくださいと要望されく方もいますが、オススメはしません。
ベースのカットがしっかりされててパーマもキレイに動きが出て、ご自宅でもご自身でスタイリングがしやすくなります。
薬剤選定の知識がない
カラーリングもパーマも薬剤を使用します。
しかし、カラー剤よりもパーマの薬剤の方が選定は難しです。
ある程度経験も必要になってきますが、そもそもパーマの薬剤知識が少ない美容師が多いです。
この薬剤選定を間違えると、一番髪がダメージをしてしまう原因になります。
よくありがちな失敗例では、パーマがかからなかったらどうしようと心配し不安になってしまう美容師がよくいます。
その結果、薬剤が強めのパーマ液を使用してしまい髪が傷んでキレイなパーマの質感がでなくなってしまいます。
一度髪が痛みすぎてしまうと、パーマのかけ直しはできにくいです。
仮に弱めのパーマ液を使用してパーマが弱かったとしても髪が傷んでなければかけ直すことは大体はできるのです。
かからなくても良いから、特に初めて行かれる美容室では弱めのパーマ液を使用してもらうことをオススメします。
薬剤のタイムコントロールができない
薬剤選定後に大事になのが薬剤を塗布して放置するタイムコントロールです。
美容師が自分で使用するパーマ液の特徴を理解していないと適正な放置時間ができません。
先程も述べましたが、薬剤知識がないと髪のダメージの原因になり、パーマの失敗に継ってしまいます。
ワインディングの構成を理解していない
よくある失敗例で、パーマが思っていたよりも強くかかりすぎてしまったという結果になるのがこのパーマのロッドを巻く太さや構成です。
ちなみに、美容師ではパーマのロッドを巻くことをワインディングと言います。
このワインディングの構成を理解していない美容師も多いです。
ハードなパーマスタイルを望んでいないのであれば、強くパーマをかけられないようにまずは毛先にだけパーマをかけることをオススメします。
まとめ:カラーリングは好きだけどパーマは嫌いな美容師が多い
そもそもの話になってしまいますが、今の若い世代では特にパーマが苦手で嫌いな美容師が多いです。
私が接してきたアシスタントや後輩スタイリス達もほとんどがパーマは嫌いですと言われてきました(^_^;)。
2000年以降カラーリングが台頭してきて、今ではカラーリングが主流の時代になっています。
ここ最近でも、グレージュカラーなどブリーチを使用してのダブルカラーも人気な流行カラーになっています。
カールやウェーブのスタイルはカールアイロンやコテの器具のクオリティーが上がり、キレイに巻きやすくなってきてます。
当然サロンでもブリーチ毛にはパーマはリスクが高いのでかけにくく、最後の仕上げはパーマをかけていない分コテで仕上げることも多いです。
一昔前は、街中の美容室はパーマ屋さんと呼ばれるくらいでした。
カラーリングをする方が少なかったので、ソバージュヘアーなどパーマをかける機会が多かったです。
カラーリング全盛の今は若い世代の美容師はアシスタントの時からカラーリングには興味を持って好きになりやすいですが、パーマに関しては接する機会も少ないので苦手で嫌いになってしまう傾向があります。
業界内で見ても、カラーリング比率50%はあっても、パーマ比率は20%もいかいない美容室がほとんどです。
比率から見ても、圧倒的にパーマをアシスタントの時代から触れることが少ないままスタイリストになっていくのです。
当然、カラーリングよりもパーマの経験値が少ないので失敗しやすくなります。
逆に、キャリアがあるベテランの美容師の方が良いのかというと、それはまた別問題です。
今の流行のスタイルを学ばずに古臭いパーマスタイルを作ってしまう美容師も決して少なくはありません。
根本的にプロである美容師でありながら好き嫌いで仕事を行っていくのも問題ではあるのですが。。。
美容業界でも働き方改革やワークバランスの見直しの流れが入ってきています。
その分、ストイックに技術を磨いていく美容師も少なくなってきています。
個人的にも今後は美容師の質が低下していくではないかと感じます。
特にパーマのネガティブ思考を美容師側が取り除いていくのが今後の課題になっていくのではないでしょうか。
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